渡部研究室 立命館大学機械工学科エネルギー変換デバイス研究室

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学生のみなさんへ

当研究室は2021年度に立ち上がりました.主な研究テーマは,「CO2電気分解」,「CO2フリー水素生成」,「直接形燃料電池」です。燃料電池は、燃料が有する化学エネルギーと電気エネルギーを相互変換できる可逆的な特性があり、循環型社会に適合した特性を持ちます。水素社会の実現に向けても、炭素資源のこれからの利用を考える上でも、燃料電池や電気分解は重要なデバイスといえます。

機械工学の集大成と言われていた自動車産業においても「燃料電池」や「電気分解」などの電気化学デバイスが重要視される時代になってきました.最近の課題は複雑化しています.さまざまな分野が連携し協力することで,新しい手法が生まれ,複雑な課題にも対処できるようになります.当研究室では「機械工学」の一分野である「熱工学」をベースとして「電気化学」と「化学反応」も取り入れた学際研究を進めています.純粋な化学というよりも,機械工学出身者が知っていた方がよい化学です.燃料電池や電気分解を理解するための「化学」といってよいかもしれません.

当研究室では,電気化学デバイス開発に向けた研究を進めています.デバイスを開発するためには、まず、そのデバイスの中でどんな現象が起きているか知る必要があります。燃料電池システムの核となる電極や触媒を設計するときも同じです。現象を「観察」して、設計方針を考えます。電極触媒の性能や機能においては、マクロレベルの構造よりも、欠陥などの原子レベルの局所構造の方が重要なケースがあります。当研究室では、実験科学を主体としつつ、第一原理計算などの計算科学も併用し、原子スケールからマクロスケールに至るマルチスケール観察と「ものづくり」をコンセプトにしています。

研究室の方針

「よりよい社会に向けて、まだ分かっていないことに挑戦すること」を基本方針にしています。社会はどんな技術を必要としているのか、分かっていないことに対して、どのようにアプローチしていくのか、試行錯誤を重ねて、その方法を見つけ、技術を磨き、成果を社会に送り出すことを目指します。ひとりひとりが研究テーマと真摯に向き合うことを期待しています。

研究は時間がかかります。思った通りに進まないこともありますが、続けることが大事です。楽しくやると、続きます。面白い成果も出てきたりします。なので、楽しく進めることをモットーにしています。

研究室生活について

配属後、教員と相談して研究テーマを決定します。各自で目標を設定し、スケジュールを組んで研究に取り組みます。ゼミは週1,2回程度、他にも、月2,3回程度の雑誌会があります。個別打ち合わせは随時行います。コアタイムはとくにありません。みなさんの自主性を尊重します。

本研究室に興味のある方は、随時見学可能です。研究内容や研究室生活など、なんでも聞いてください。